先日、京王線でう差別テロを思わせるような事件が起こりました。ハロウィンでにぎわう10月30日、犯人は行動に移しました、、、
映画ジョーカーに憧れて、、、
目次
映画ジョーカーを公開した理由
2019年位話題となった映画「joker」、独特の雰囲気にハマって何回も観てしまいました。でもこの映画はかなり危険な気がします。
なんでもアメリカでは公開と同時に警察や陸軍が映画館を厳戒態勢で警備したそうです。
それだけ影響があると考えられた作品がジョーカーなのです。
この映画の感想をまとめると「ジョーカーは抑止された下級国民の叫び!これから日本にもジョーカーが増殖する」
ここまで危険だと考えられる映画の公開に踏み切ったのは、おそらくネットフリックスなどインターネット配信の影響で劣勢に立たされたためではと、、。
映画ジョーカーのレビューについて多くの人はだいたお同じ感想を言っているので、今回は少し目線を変えて僕なりの感想を伝えたいと思います。
あらすじ
ザックリ解説です。
知ってる方はすっ飛ばしてください。
✂ ✂ ✂ ✂ ✂
映画ジョーカーは何をやってもうまくいかない白人男性のアーサーが主人公。
ある日、街の不良に絡まれボコボコに。持っていた看板を壊され弁償しろと言われる始末。そしてピエロの仕事まで奪われた。
不運は続きで福祉の援助も打ち切られてしまう。母の介護もあり困窮な状態に。
後にわかるのだが、アーサーは幼少期の虐待で緊張すると笑ってしまう病気がある。そのため周りからは変人扱い。
ある時アーサーはピエロのメイクをしたまま電車に乗った。そんな状況が災いして電車でエリート証券マンに絡まれまたボコボコ。その時持っていた銃で相手を射殺した。
舞台となっているボッサムシティでは失業率も増加し人々の不満が爆発寸前。そんな状況のあってエリートを殺したピエロのアーサーは貧困層からたたえられ町のヒーローに。
町ではピエロの格好をした人であふれ、暴動がエスカレートした。
こんな感じです。
上級国民・下級国民
日本でも上級国民・下級国民が浮き彫りになった事件がありました。
そう、池袋暴走事故です。
上級国民は守られ、下級国民は・・・
この事件は日本でも格差を考えさせられるきっかけになりました。
日本にもジョーカーがいた!
2008年に秋葉原で痛ましい事件が起こりました。秋葉原無差別殺傷事件です。
この事件は元自動車工場派遣社員の加藤 智大死刑囚(犯行当時25歳)が運転するトラックが赤信号を無視して突入し、歩行者5人を跳ね飛ばしました。
その後加藤死刑囚は車を降りて、救護にかけつけた通行人や警察官ら17人を、所持していたダガーナイフで次々に殺傷。
この事件をきっかけにフランスのニューストラックテロが起きたと言われています。
他にも、社会への不満から無差別殺人を行う事件が多く起きています。このような事件はあってはならない。決して擁護できるものではありません。
しかし、社会への不満、将来への不安、経済格差が映画のようなジョーカーを生み出していると感じざるを得ません。
トマ・ピケティの「r>g」はジョーカー誕生への危惧
トマ・ピケティの著書「21世紀の資本」はベストセラーとなりました。
「資本主義はこれからお金持ちはどんどん富を増やし、貧困層はさらに貧困となる」
r>gとは?
rはリターンを意味し、投資によっての利益(リターン)
gはグロース、つまり経済成長を指す。
これは投資が経済成長を上回る、つまりお金を持っている人は余剰分で投資をしてさらに富を増やすことができ、貧困層はどれだけ頑張って働いても富を増やすことはできない(経済成長が低いため)ことを意味します。
貧困層は生活にするのにいっぱいで、投資に回すだけの富がないのが現状です。
これからさらに格差が広がっていく。
そうなれば、努力しても這い上がれない、日が当たらない人間がどんどん増えていくのではないでしょうか。
納得できない不運に見舞われる人間も数多く出てくると予想できます。そうなれば新たなジョーカーを生み出すのは必至。
なぜトランプ前大統領が支持されたのか?ここから見えてくるジョーカー
昔のアメリカでは富裕層は白人、貧困層は黒人の図式があります。
白人は仕事に就くとこができ、黒人は仕事がない。ここが上下を分けるレイヤーになっています。
しかし、今は白人でさえ仕事がない状況です。
よくニュースでアメリカの自動車製造業の生産ラインが流れている。景気指数は・・みたいな
「昔のように仕事がない。仕事を奪われている」などのインタビュー映像をよく目にします。
今は賃金の安い海外に仕事を持っていかれたり、低賃金で雇用できる移民を雇っています。
中間層であった白人までも貧困層へ落ちているのが現状です。今ではITなど知的産業に関わる国民が上級国民となっているます。
その上級国民はトランプを支持する中間層(今は貧困層)の白人を「白いゴミ」と呼んで差別していのです。
上級国民への不満、移民に仕事を奪われる不安が「白人至上主義」を掲げたトランプ大統領を支持し、自分の居場所と安全を守ろうとしているのではないでしょうか。
以前話題に会ったイギリスのブレグジットも移民から自分たちの仕事を守ろうとする動きなのだと考えます。
資本主義の合併症
社会主義国家が衰退していく中で、資本主義は経済が発展した。素晴らしい概念だと思います。
しかし、格差が広がったのは事実この格差は世界中でさらに広がっているのです。さらに今回の新型コロナウイルス感染症がさらに向かい風となってしまいました。
もちろん日本でも同じ。
いつか人々の不満が集まり危険なイデオロギーが生まれるでしょう。もうすでにスタンバイは出来ている状態かもしれません。
何かのきっかけで留め金が外れたら・・
新たなジョーカーが誕生するのではないでしょうか?