初潮開始の低年齢化について考える

初潮

「もう生理が始まった。まだ8歳なのに」

どうやらここ150年間で初潮年齢が5歳も早まったそうです。
そんなわけで、なぜ昔と比べ今の子は初潮が早くなったのかについて考えてみたいと思います。

 

初潮の低年齢化

150年前は平均初潮年齢は17歳でした。しかし、現代では12歳まで早まっています。(早い子では8歳だとか、、、)

この5歳の差は成人(35歳⇒40歳)とはわけが違い、少女の17歳と12歳の差は非常に大きいと考えます。

 

初潮を迎えることは成熟し子供から大人へのサインであり、また妊娠可能となる人生の中で大きなイベントです。

では何が少女を5歳も早く大人へさせたのか?

 

・戦争や飢餓により子孫を残そうとする時期が早まった
・ストレスと多様化した環境が初潮を早める

 

様々な論文がありますが、どれも今一つと感じます。
その中で唯一信憑性の高い研究があったので紹介したいと思います。

セックスの対象が身近にいる・いないで初潮の時期が変わる

2006年、アメリカ・ジャーナル・オブ・ヒューマン・バイオロジーで発表された1938人の女子大学生を対象とした研究がありました。

生物学的な父親が近くにいる時間が少なく、また血縁関係のない男性がそばにいる時間が長い女性は初潮が早まっていたという調査でした。

言い換えれば、セックスする対象が近くにいることで初潮が早まり、妊娠可能時期を早めたことになります。

 

また別の機会に記事にする予定ですが、匂い(フェロモン)というサインが少女の体内で化学反応として現れた結果だとの見解がありました。

 

昔は現代の環境とは違い、親と一緒に暮らす時期が長かったのです。

しかし、時代とともに生活スタイルが変わり、親といる時間の減少、離婚の増加など環境や考え方の変化と血縁関係のない男性と触れあう時間が増えたためと言えます。

 

初潮と脂肪

また別の研究で脂肪と初潮の関係を調査したものがありました。

それは少女の脂肪のつく部位が初潮年齢と関係しているそうです。

脂肪が腰回りや大腿部に付くと初潮が早まり、お腹に付くと遅れるみたいです。

 

脂肪がつくことで初潮を誘発するのはわかっていましたが、今回の結果で部位によって初潮に影響を及ぼすかもしれないことまで調査が進んでいます。

余談ですが下半身に付く脂肪は胎児の脳の発達に有用なオメガ3が多く含まれているそうです。つまり、妊娠中に下半身に脂肪がつくのは、胎児の発育を補うためなのです。

 

心とカラダのアンバランス

進化心理学的に言えば、少女たちのカラダの成熟は情緒面の成長よりもはるかに速いです。

性的に大人の仲間入りするのに心がついて行けない状況です。

この乖離が性の乱れを生み、また社会の適合性を阻害しているのだと言えるのではないでしょうか。



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