怒りと格差をサル社会から考えてみる

嫉妬と格差社会

元々格差についての懸念はありましたが、コロナでさらに経済格差が開いています。海外ではデモや暴動が起きている現状です。

これらの格差問題は多くのメディアで伝えているので、この記事では視点を変えてお伝えできればと思います。

 

ってわけでってわけで進化心理学で考えてみましょう。

本能と欲望

 

サル社会のヒエラルキー

原始的なサルの社会では、ヒエラルキー(階級)が存在しています。

下位にいるサルは常に上位のサル(ボスサル)の顔色を伺っています。

しかし、下位のサルは、隙あらば上位の者を引きずり降ろして、自分が這い上がろうと考えているそうです。

 

つまり、下位のサルは上位のサルを妬み、嫉妬という感情を持っているのです。

 

サル社会でも利益の再分配

上位のサルが1人いて、下位の者が10人いたと仮定します。

もし下位の10匹が上位の1匹を恨み、一斉に攻撃したらどうなるでしょう。

おそらくボスザルはやられてしまいます。

 

つまりボスザルは権力を握りたい反面、脅威を感じているのです。

その脅威を起こさせないために、上位のサルは下位のサルへ利益を分け与えています。

 

サル社会では自分で餌を独占せずに分け与えたり、下位のオスザルにもメスザルとの性交を大目に見るのだそうです。

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そして下位のサルから嫉妬を和らげ、自分の地位を守る。

つまり利益を再分配しているのです。

 

この利益と嫉妬の関係も、我々人間が暮らす社会で発生しています。

 

 

人間社会で利益の再分配をしないとどうなる?

ルーマニアのチャウシェスク元大統領や、リビアのカダフィ大佐も独裁の結果、民衆に殺されています。

今や時の人になりそうですがトランプ元大統領や、イギリスのブレグジットの時も下位の者による上位への嫉妬や怒りが後押ししていました。

 

少し前に話題となった映画「ジョーカー」も、これらの格差社会を巧みに映写しています。

 

そのため資本主義社会では利益の再分配が需要なカギとなります。

 

今度は下位が利益を得たケースを考えてみましょう。

仮にサラリーマンだったとする。

もし、後輩が自分より営業成績が良かったらどうなるでしょう?

 

中には後輩に嫉妬したり、怒りを覚える者もいると思います。

そうなると嫌がらせなどの圧力をかけてくるかもしれません。

 

そこで後輩社員は「これは先輩の指導のおかげです」などと言って、先輩の自尊心を取り戻させるようなアクションを起こせば、丸く収まるかも。

これは感情という利益の再分配と同じロジックです。

このように嫉妬や怒り、経済からも【進化心理学】の学問が適応できと思います。

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