今回の結論は賃金の値上げをすると、中間より低い所得者は厳しくなるかもって話です。
*1219文字(約4分で読めます)
最低賃金が値上げしたなんて耳にするようになりました。一見賃金が上がって良さそうなんて感じたりしませんか?
しかし、賃金値上げはけっこう厳しいかも?
今回はなぜ賃金値上げが良くないのかを進化心理学に当てはめて考えてみます。個人的には腑に落ちています(笑)
目次
まずは賃金アップについて整理ししょう
時給800円だったのが1000円になったと仮定すると
時給800円で働いていた人は1000円になると、アップした200円分の生産性を上げてくれるのでしょうか?
これはほとんどない気がします。つまり200円分は損失となり、その損失を背負うのは雇い主となります。そのことを踏まえて原始時代へタイムスリップしたいと思います。
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原始時代に賃金アップすると死ぬ
我々ホモ・サピエンスは今日も生きるために狩りをしています。
そして10人で一頭のマンモスを狩ることができました。
我々はマンモスのお肉をいただくのですが、お肉の量を8000gとすると、10人で狩りをするのだから1人あたり800gのお肉(時給800円)が取り分です。
もし、お肉の取り分を1000gにアップすると、当然お肉の量が足りません。
そうなると・・
・お肉の量が減る
・足りない分を補うため、もう1頭マンモスを獲らなければならない→命の危険が増える
・単純に狩りをする人数を減らす→1人あたりの仕事量が増える→ミスをするリスクが高まる(命の危険
)
こうなると思います。
800g→1000g分のスキルアップができればよいのですが・・
それでもお肉の取り分を800g→1000gにするにはどうするか?
やはり人数を減らすかもっと狩りを増やすしかありません。
しかし、現状では不可能です。そこで考える事は性能の良い武器を作ることです。人ではなく物や環境を変えることです。
もし原始時代の良い武器を開発したら、効率的のマンモスを狩ることが出来て1000g分の分け前を増やすことができます。
しかし、ポイントがあります。
分け前を増やす→効率化→人が必要でなくなる
狩りをするのに10人は必要ありません。もしかすると8人で良いかもしれません。
するとあぶれた2人は失業です。
当時の失業は死を意味します。
現代で賃金アップすると逆に景気が悪くなる
飲食店や工場などで時給を上げなければならない、そうなると当然自動化を行い雇う人を減らすでしょう。
5人で行っていた仕事を自動化にして2人にすれば可能です。
昔、ドアマンがいたのを知っていますか?
ホテルなどでお客さんが来るとドアを開けてくれる係です。
しかし、今は自動ドアですよね。昔は自動化にするより人を雇った方が安かった。
でも今は開発が進むと同時に賃金が上がったため自動化の方が得なんです。そんなこんなでドアマンの仕事はなくなりました。
賃金アップは開発が進むって観点では良いのですが、失業率は高まります。
結果、アンダークラスの仕事はなくなり景気後退を招くのではないでしょうか。