人は自分に適した仕事を見つけることが出来る可能性は低いです。
それは進化の過程で必要のないスキルだったからなのです。
では何故人は天職を見つけることが出来ないのか?ってのが今回のテーマです。
目次
狩猟採集という仕事
遥か昔、我々は原始時代に生きていました。
その頃の仕事は狩猟です。つまり猛獣を狩ることです。
男性はジャングルへ行き、女性は子育てをしたり、木の実などを採集していた。
我々人間は狩猟採集という仕事を何百万年も行っていたです。
人類が誕生してからの99.9%を狩猟採集民族として生き抜いてきたのである。
農耕という仕事
その後、認知革命(脳みそを使って食糧確保の技術を生み出した)が起こり農耕民族となりました。
狩猟採取では遊牧民のように各地を転々としていましたが、農耕では、その土地に住み着いてずっと小麦を育てているのです。
春には○○をして、秋には収穫してなんて。
ひたすら小麦を育てるという単一的な仕事を行っていました。
つまり仕事を選ばず、同じ作業を繰り返していたのです。
世襲という縛り
時は流れ江戸時代・・・
それでも職業選択を行う環境ではありませんでした。
なぜなら世襲という仕組みがあったからです。
世襲というのは親の仕事を受け継ぐことです。
さらに時代は士農工商など生まれながらにして階級が決まっていました。
職業選択なんて不可能に近い状況だったのです。
これは日本だけではありません。
中世ヨーロッパでは日本よりも高確率で階級による縛りが強かったのです。
仕事選びができるようになったのはつい最近
人々が職業を選べるようになったのは19世紀に入ってかららしいです。
人類の歴史を見ても、99%は仕事を選択することなく、生まれた環境下での仕事をしていたのがわかります。
つまり人間の脳はまだ仕事選びに適応していないのです。
逆に言えば仕事選びに悩む必要がなく、その環境を受け入れざるを得ない状況であったと言えます。
そのため複雑化した現代において、複数の選択肢を適切に選ぶ能力は欠落しているのです。
現在は多くの職業があり、多様化した時代です。
しかし、脳は進化しきれず、時代について行っていないのです。
そりゃ天職なんて選べないですよ(;’∀’)