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進化心理学をザックリと
進化心理学を調べると、とっつきにくい説明が出てきます。
嫌になっちゃうのでザックリだけどわかりやすく説明してみます。
人の感情や欲望など心の中で起こる動きを生物学とか社会学なんかで調べた学問です。なんでこんな気持ちになるのか?なんでセックスしたくなるのかって
少しインテリっぽく言うと
社会学と生物学の視点から、現代的な進化理論を用いて、感情、認知、性的適応の進化などを含めた人間の本性を解明する学際的な学問
心理学・進化生物学との違いは?
心理学とは?
心と行動の学問。人は何によってどのような気持ちや行動をとるのか
進化生物学とは?
主に遺伝子のこと。祖先からの進化・繁殖などの研究。
それぞれ取り組み方は一緒ですが、研究の対象が違います。
ここで大きな違いを述べると、進化心理学はポイント感情にあります。
人類が誕生してから今まで、生き残るために進化してきました。
その進化は思考や感情の進化と言えます。そして心理学や脳科学へと枝分かれしています。
つまり心理学や脳科学は進化心理学から生まれたものです。
1つ言えるのは、これらの学問は「環境に適応するために人間が身に付けた心理システム」です。
認知、生理的調整、配偶者選択、捕食者(原始時代は人は猛獣に食べられていた)への警戒などから獲得しました。
このシステムを制御するのが感情なのです。
進化心理学は「感情」だ!
感情は人類が誕生してから現在に至るまで生きるために培ったものです。
つまり感情とは進化心理学そのものなのです。
感情は、目的選択、動機づけ、生理反応などと相関関係にあります。全てが環境に適応してきた結果と言えます。
ダーウィンの進化論はご存知でしょうか。自然淘汰と性淘汰によって,種の遺伝子が変化すると言うものです。
そのロジックを心理学の分野に持ってきたのを進化論的アプローチって言います。
わかりやすく言うと「怒り」という情動(感情)があります。
その情動が起きるのは、「怒り」の情動を持っていた個体の方が生存に有利だったので、その情動が遺伝子レベルで子孫にもも受け継がれています。
「怒り」という情動が無ければ、身に降りかかる危険に抵抗しなくなる可能性があります。
何かを取られた時に怒りを感じなければ盗まれ放題で損をします。自分に危害を加える人間に怒らなければさらに災難が訪れるでしょう。
もし怒りがなければどうなるのでしょう?
そうなると怒りを持った個体と持っていない個体との間では生存率に差が生まれます。
そのため「怒り」を生む遺伝子のみが子孫に受け継がれていったと言えます。
つまり今のヒトが備えている機能(情動や動機付けも含む)は、過去のヒトが生存するのに有利であった機能であるということなのです。
愛もそうです。
愛という感情によって人を守ります。愛する人とセックスして愛する子供が生まれます。
そう、子孫繁栄です。人類の存続に関わる行為です。(現在はセックスの情動が多様化しています。その辺は深いので後日)
感情こそが人類が誕生してから現在まで維持しているのです。
進化心理学は感情なのです。